マルエツ、食品スーパーで中国市場に進出。家電量販店ラオックスの親会社である蘇寧電器と合弁会社を設立

 国内にて約290店舗にて小売スーパーを展開するマルエツは、8月21日、中国の食品スーパーに参入すると発表した。中国の家電量販店大手である蘇寧電器と香港にて合弁会社を設立し、来夏に1号店を江蘇省内に出店する。

今後5年間で100店舗に拡大する計画。新会社「丸悦(香港)」は9月の設立予定で、資本金は2億香港ドル(約20億4800万円)、出資比率はマルエツ70%、蘇寧グループ30%となっている。

同社を通じて中国本土に現地法人を設立し、蘇寧電器の持つ物件情報や物流網を活用し、一般スーパー「マルエツ」や小規模都心型の「マルエツプチ」、高級スーパー「リンコス」を展開する。

1号店は「リンコス」で、蘇寧電器が同省無錫(むしゃく)市に来年5月開業予定の複合商業施設内に入居する。

 マルエツは、日本国内で蘇寧傘下の家電量販店である「ラオックス」と業務提携することも発表した。食料品や家電品の相互供給、出店協力などを行う。業績が悪化していたラオックスは、2009年6月に蘇寧電器と資本業務提携を締結、2011年には追加出資を受け同社の傘下に入っている。