耕作放棄地にオランダ式のガラス温室を建設。水耕栽培システムにて海外輸入に依存しているパプリカの国内生産へ(東急建設)

東急建設株式会社は9月14日、農家などの耕作放棄地を活用した植物工場ビジネスに参入すると発表した。茨城県美浦村にガラス温室を設置し、気象状況や病害虫の影響を抑えて、パプリカを育成する。初年度400トンを生産・販売し、2億円の売り上げを見込む。  

<写真:同社プレスリリースより>
  同社は植物工場参入に合わせてパプリカの生産のノウハウを持つリッチフィールド美浦(茨城県美浦村)に出資しており、新施設の運営もリッチフィールドに委託する。新施設は2013年6月に完成し、7月から育成を始める。パプリカは4カ月程度で果実をつけるため、11月から収穫できる見通し。     オランダの栽培技術をとり入れ、水耕栽培で病害虫の影響などを最小限にとどめるように管理しながら育成する考え。東急建設は、今後も遊休地などの活用を働きかけ、全国で植物工場の設置を検討する。10年間で80億円の売上高を確保する計画。パプリカの国内市場は年間109億円程度だが、9割はオランダや韓国など海外からの輸入に頼っているの現状である。(参考:日経産業新聞など)    ]]>