楽天の運営する農業サービス「Rakuten Ragri(ラグリ)」は、タニタと提携し、同社が展開する「タニタカフェ」事業において、Ragriの提供する有機野菜を使ったオリジナルのカフェメニューや商品を共同開発する。
「Ragri」では、生産者一人ひとりが、消費者からの注文を受けてから農作物を育てるCSA(地域支援型農業)サービスを提供し、農家の月額安定収入の実現だけでなく、農業の担い手対策、新規就農者の育成や支援に力を入れています。
「Ragri CSA」を通じて提供される野菜は、有機JAS認定を取得した農家を中心に、無農薬や減農薬などの特別栽培に取り組む農家によって育てられます。
また現在、有機JAS認定の基準に則った洗浄方法を採用した有機野菜の加工、カットサラダなどの商品化を進めています。本提携は、タニタが「Ragri」の取り組みや品質の高さに着目したことをきっかけに実現しました。
「タニタカフェ」は、タニタが健康的な食を提供する「タニタ食堂」に続く新業態として本格展開するもので、「楽しさ」や「心地よさ」といった「こころの健康づくり」につながるエッセンスを採り入れた新しいスタイルのコンセプトカフェです。
旗艦店となる都内1号店として、2018年5月に「タニタカフェ有楽町店」をオープンし、2022年度(2023年3月末)までに、全国に100店舗の展開(注)が計画されています。
「Ragri」と「タニタカフェ」の共同開発メニューの第1弾として、季節の有機野菜を豊富に使ったサラダ(5種)などを「タニタカフェ」で提供する予定です。このほか、メニューは随時更新され、季節ごとに旬の野菜を採り入れたメニューを継続的に共同で開発してまいります。
また、今後の展開として、有機野菜を使ったカップサラダなどの商品も開発し、スーパーマーケットやインターネットなどを介した販売も検討しています。
(注)「フランチャイズ」「メニュー提供」の2方式による店舗展開
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