株式会社ユーグレナとムハマド・ユヌス博士が率いるグラミングループのGrameen Krishi Foundationがバングラデシュに設立した合弁会社であるユーグレナGG(以下、グラミンユーグレナ)は、バングラデシュで行っている「緑豆プロジェクト」の拡大に向けた取り組みとして、2016年6月20日付けで、バングラデシュ政府系開発機関Palli Karma-Sahayak Foundation(以下、PKSF)と業務提携を締結した。
バングラデシュは国民の大半が農業を営んでいますが農家の多くは貧困層に属しており、生活水準の改善に向けた農村での雇用創出と収入増が課題となっている。
そのような中、グラミンユーグレナでは、モヤシの原料でありバングラデシュで多く食されている緑豆の栽培において、日本の農業技術をバングラデシュの農家に伝えることでより良質な緑豆の栽培を実現し、バングラデシュ国内の市場価格を上回る価格での緑豆の買い取りと、日本へ輸出することを目指した「緑豆プロジェクト」を2014年10月より行っている。
今回、PKSFとグラミンユーグレナが業務提携を締結したことより、今後グラミンユーグレナが新規農家を指導する際の活動費等をPKSFがまかない、さらなる「緑豆プロジェクト」の拡大を推進するための支援を得ることとなった。
PKSFは約2,000万人の農家ネットワークを保有しており、グラミンユーグレナがその中から「緑豆プロジェクト」に加わる農家を育てていくことで、今後3年で、「緑豆プロジェクト」に参加する農家の数を現在の約3,500人から約1万人まで増やす予定だ。これにより、バングラデシュ国内の農村での雇用の創出や農家の収入増、良質な緑豆の生産と販売の促進、日本向けの緑豆輸出の拡大を目指す。
なお、今回の「緑豆プロジェクト」の拡大にかかわる活動費等は、PKSFが補助金提供を受けている国連の関連機関である国際農業開発基金(以下、IFAD)から拠出される。これは、3年間で1億円以上となる見通しです。IFADには日本政府より資金が多く拠出されていますが、IFADの資金を実態的に日本企業が活用するのは初となる。
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