阪神電気鉄道株式会社では、鉄道高架下・その隣接の低利用地の活用施策として、本線千船駅・姫島駅間の高架下を含む土地で、11月からシイタケの試験栽培を開始した。
このシイタケ栽培は、ビニールハウス内での原木栽培で、栽培に当たっては、キノコ栽培にノウハウのある一般財団法人 日本きのこセンターから種菌の供給、栽培指導、技術供与を受けて実施する。
今後は販路の開拓を進めるとともに、原木の調達に当たっては、六甲山等の周辺森林の間伐材等の利用も検討するなど、環境保全とともに、神戸・六甲山ブランドの価値を高め、沿線価値の向上にも貢献していきます。
同社では、これまで尼崎センタープール前駅の高架下に植物工場を設けるなど、様々な高架下活用策に取り組んでおり、今後も高架下を中心とした低利用地の有効な活用について、積極的に検討を進めていきます。
原木栽培
原木(伐採したクヌギやコナラを1か月以上、林内に置き、1m程度に切り分けたもの)に、シイタケの菌種を植え込んでシイタケを栽培する方法のこと。原木栽培は、農薬や化学肥料などは一切使用せずに原木だけの栄養で育てるため、人と環境にやさしい栽培方法であり、菌床栽培よりも、味や香りが強く肉質のしっかりしたシイタケができる。
【シイタケ栽培事業の概要】
1.栽培場所
大阪市西淀川区千舟3丁目(本線千船駅・姫島駅間高架下及びその南側土地)
2.敷地面積 約1,100 m2
3.品種及び特徴
(1)夏種697号
厚肉で肉質が硬く、食感が良いため、市場性が高い。
(2)冬種115号
超肉厚で美味。石川県では「のとてまり(※)」としてブランド化されている。
※「のとてまり」は、大型(笠の直径が8cm以上、厚みが3cm以上)で、濃厚な味と香りと歯ごたえの良さから“山のアワビ”とも呼ばれています。
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