長野県岡谷市の3社が新会社を設立し、完全人工光型植物工場による桑の葉の水耕栽培を開始した。3社は、以前から植物工場による栽培を行っているエーピーエヌ、健康食品製造のリーベ、工作機械輸出のシンアペックス。リーベが製造する桑の葉の茶やパウダーに健康食品として関心が集まったため、生食用の葉の栽培をスタートさせた、という。
同社は、旧製糸工場内に約200㎡のスペースを確保。4段式の栽培装置12基を設置し、3波長蛍光灯にて栽培する。桑は約3カ月ほどで、30~40cmに成長し、1株から10枚以上の葉が収穫できる。現在は桑6100本ほどを定植・栽培している。
植物工場にて栽培した桑のブランド名は「沙羅桑(さらくわ)」。商標登録も行っている。食感は軟らかく生食用として食べることができるほか、天ぷらやデザート等の料理にも利用できる。桑は鉄や亜鉛が多く含まれており、茎や根などは石鹸や化粧品として加工することも可能。