ケニアでは2012年における園芸作物(果物、野菜、ナッツ等)の輸出金額が約982億円となり、2011年における約1021億円と比べると若干の減少となったことをケニアのHorticultural Crops Development Authorityが明らかにした。
園芸作物は茶の輸出や観光産業と同様に、東アフリカ諸国において外貨を調達する方法の一つであり、各国の経済にも大きな影響を与えている。なお、園芸作物にはハウス等の施設栽培だけでなく、露地栽培など全ての栽培方法にて生産されたものが含まれている。
園芸作物のうち、花の輸出額については、約498億円(2011年)から約479億円(2012年)に減少しており、野菜は約240億円(2011年)から約239億円(2012年)と、ほとんど変化はなかった。
2012年における園芸作物輸出額の減少理由として、輸出のメインターゲットであるヨーロッパ経済の縮小が大きな要因である、と分析している。
また、ケニアのFresh Produce Exporters Associationによると、近年は米国市場への輸出が伸びている、という。
Kenya Flower Councilによると、来年(2013年)はユーロ圏の経済が徐々に回復し、中期的な天候予測も良い状態であることから、2013年の輸出額は微増となることが予想されている。
なお、ケニアのHorticultural Crops Development Authorityによると、園芸作物の輸出量そのものは、ここ数年、安定しており(2011年は380,848トン、2012年は380,421トン)、欧州市場を中心とした輸出相手国の経済状況によって、輸出額は大きく変わってくる、という。
※ 1ケニアシリング=1.12円として計算
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現