ワサビ加工品の製造・販売を行うマル井(長野県安曇野市)では、自社にて試験栽培・研究開発を行う。安曇野市の畑を借りて試験栽培をスタートしており、信州大学とは共同にて完全人工光型植物工場によるワサビ苗の研究開発を進めていく計画。
日本一のわさび生産地「安曇野市」を拠点とする同社は、契約農家のわさび田から仕入れて、様々な加工商品を販売している。写真は同社によるウェブサイトより「わさび田」の様子である。
安曇野わさびは、北アルプスの伏流水を利用するため、水温の変化が少なく、安定した品質のわさびが収穫できるものの、農家の高齢化によって今後の国産ワサビ調達に不安を感じていた。
そこで同社では、約100m2の休耕地を借り、1,000株のワサビ苗を定植・自社にて試験栽培をスタートさせた。
同社では今後、自社敷地内に小規模な植物工場を設置し、信州大学と共同にて、LEDなどを利用したワサビ苗の効率的な生産ノウハウを確立を進めていく、という。
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