フランス・パリの中心街が都市型農業を導入したグリーン・シティーに生まれ変わるかもしれない。今回、「パリ再生」という国際コンペティションにて、ジャック・フェリエ・アーキテクシャー等のチームが提案した「都市型農業や緑化エリアを導入した都市モデル」が優勝したのだ。
本コンペは、パリ市民の生活・仕事環境などを新しいライフスタイルに変革しようとする都市開発コンペであり、23のテーマに分かれて、それぞれにアイデアが募集されている。
優勝プランのうち、同チームの提案デザインは、緑化をテーマにしたグリーン・シティーとなっている。公共部分には緑をテーマにした公園などを導入しながら、建物の屋上スペースでは都市型農業を実践する。また各建物フロアーのバルコニーでも家庭菜園や緑化を行い、多段式に緑が美しく見える形となっている。
都市型農業により、町を美しく再建するだけでなく、植物による空気の浄化、農業を通じたパリ市民のコミュニティ・ネットワーク強化をはかる等、様々なメリットがあると主張している。
本アイデアが、すぐに実行されるわけではないが、勝利を得たチームには実証プロジェクトとして市内の建物をレンタル・購入することも可能である。連携を希望する企業などが出現すれば、将来的にはパリにグリーンシティ・エリアが実現するかもしれない。
Reinventer Paris 公式ページ: http://www.reinventer.paris/en/
※ 本記事の写真は公式ページより引用
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現