スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社)は、センチメートル・レベルの高精度な測位を実現する「NEO-M8P」GNSSレシーバー・モジュールを発表しました。小型サイズ(12.2 × 16 × 2.4 mm)の本モジュールは、GPSとGLONASS衛星のナビゲーション・システムを利用しており、小型でありながら高い精度を提供するGNSS RTK(リアルタイム・キネマティック)モジュールです。
RTKアルゴリズムをモジュール内に組み込むことで、モジュールのサイズ小型化と重量を低減し、消費電力を既存ソリューションの5分の1に抑えることに成功しました。また、これによってモジュールのコスト低減と、使い勝手が大幅に向上しました。
今までRTK技術はほとんどが測量や建築などのニッチ市場で使用されてきました。現行の高精度な測位技術は、高価格とその複雑さにより、他のほとんどの用途では手の届かないものとなっています。無人車両といった新市場では、低消費電力、低コスト、高精度な測位性能を発揮するモジュールが必要とされています。
さらに、農業用機械やロボット芝刈り機などの誘導システムなどにも必要とされています。こうした市場のニーズに応えるのが、小型サイズで費用対効果が高く、高精度のRTKベースのソリューションを提供するNEO-M8Pモジュールです。
■ユーブロックスについて
スイスのユーブロックス社(SIX:UBXN)は、民生、産業および自動車市場向けにワイヤレスと測位用半導体を提供するグローバルリーダーです。ユーブロックスのソリューションにより、人、自動車や機械等がそれぞれの位置を正確に決定し、さらにセルラーおよび近距離ネットワークでワイヤレス通信を行うことができます。
ユーブロックスはチップ、モジュール、ソフトウェアの各ソリューションを多種用意して独自の地位を占め、OEMメーカーの皆様がIoTの革新的なソリューションを迅速かつ廉価に開発するためのお手伝いをしています。ユーブロックスはスイスのタルウィルに本社を置き、世界の各地、特に欧州、アジア、米国に多くのオフィスを構えています。
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