北海道日立システムズと太田精器、農作物被害防止「新鳥獣害対策ソリューション」を販売

 北海道日立システムズと太田精器は、専用装置を使って点滅発光と威嚇音によりエゾシカやヒグマなどの鳥獣を農地から遠ざけ、農作物を保護する「新鳥獣害対策ソリューション」を販売する。

近年、北海道では、エゾシカをはじめとする野生動物による農林業の被害が拡大傾向にあり、2013年度のエゾシカによる被害額は約60億円(出典:北海道環境生活部 環境局 エゾシカ対策課 平成25年度野生鳥獣による被害情報調査結果)に上るなど大きな社会問題となっている。

通常は被害を防ぐため、電気牧柵を設置することが一般的であるが、設置や張り直しに手間がかかるほか、飛び越えられたり、くぐりぬけられたりするという問題があるだけでなく、単純な威嚇装置ではエゾシカが慣れてしまい効果が薄れてしまうという問題もあった。

 太田精器は、野生動物による農作物被害を軽減するため、LED鳥獣忌避装置「モンスタービーム」を開発し、2011年から販売してきた。本装置は、不規則に点滅する赤、青、黄、白4色のLED照明と、猛獣の鳴き声や銃声などの威嚇音を不規則に組み合わせて鳥獣を追い払う装置となっている。また、北海道日立システムズによる北海道全域にわたる販売・営業ネットワーク、アフターサービスを提供するために、ビジネスパートナーとして協業した。

 「新鳥獣害対策ソリューション」は、太田精器のLED鳥獣忌避装置「モンスタービーム」と、監視カメラや録画装置、通信装置などを組み合わせて提供するソリューションとなっている。農地に近づいた野生動物の様子を録画し、メールでPCやスマートフォンに通知する機能を有しているため、自宅にいながら農地の状況を映像で監視でき、簡易的な防犯装置としても活用することも可能。また、マイクロ波センサーを利用しているため、雨・砂・雪など野生動物以外の要因によって装置が誤作動するリスクを大幅に低減しています。

 北海道日立システムズが北海道内で農業関連ビジネスを展開している日立キャピタル株式会社などと連携して、農家やJA(農業協同組合)、自治体などへ販売し、装置の設置、不具合時の修理・交換対応、問い合わせ対応などを含めてワンストップでサポートしていく。

■道内に設置されたモンスタービーム
北海道日立システムズと太田精器、農作物被害防止「新鳥獣害対策ソリューション」を販売

■標準価格(税抜)
 基本モデル(モンスタービーム単体):60万円/台から
 標準モデル(モンスタービーム(マイクロ波センサー)+カメラ):135万円/台から
 拡張モデル(標準モデル+録画機能):170万円/台から

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  2. 植物工場によるベビーリーフの受託生産を計画
     福井県にて大規模な完全人工光型植物工場を運営するシーシーエスは、ハウス土耕などでベビーリーフを生産…
  3. 国際宇宙ステーション内の植物工場にてレタスを初めて試食
     国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士が、機内の植物工場…
  4. ノース・ダコタ州立大学が約40億円にて植物工場・研究施設を完成
     米国のノース・ダコタ州立大学では最新技術を導入した植物工場が完成した。総投資額は3300万ドル(約…
  5. 植物工場による生産・販売事業からの撤退、今後はプラント開発に集中
     1992年に京都で創業したシーシーエス株式会社は、LEDを使用した照明装置の専業メーカーである。特…
  6. 北海道最大級のファームノートサミット2016 ~生産と消費をつなぐ次世代農業~
     先月末11月30日、北海道帯広市の北海道ホテルにて、北海道最大級の農業カンファレンスであるファーム…
  7. 総合プランニング、植物の工業的栽培市場の現状と将来動向に関する調査を発表
     総合マーケティングの株式会社総合プランニングは「植物工場(植物の工業的栽培市場)」に関する調査を実…
  8. マルワトレーディング、顧客ニーズに合わせた植物工場を提案
     植物工場・水耕栽培の専門店「水耕栽培どっとネット」を運営する株式会社マルワトレーディングでは、水耕…
  9. 経産省、農商工連携を活用した海外販路開拓。農林水産物・食品輸出に関するシンポジウムを2月に開催
     経済産業省は「日本から世界へ!農商工連携を活用した海外販路開拓!~グローバルバリューチェーン構築の…
  10. 福島・南相馬に太陽利用型植物工場が稼働 カゴメの技術指導と全量買取
     太陽光利用型植物工場によるトマト栽培を行う響灘菜園は、カゴメと電源開発の出資を受け、2005年5月…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. タキイ種苗、機能性野菜「ファイトリッチ」シリ−ズのタネを発売
     タキイ種苗株式会社は、野菜の"機能性成分"を豊富に含み"おいしさ"を兼ね備えた『ファイトリッチ』シ…
  2. 三菱化学、ローソンファーム秋田からベビーリーフ用の植物工場システムを受注
     山口大学、株式会社MOT総合研究所と三菱化学株式会社は、植物工場全般に係る共同研究開発等に関して包…
  3. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工株式会社の植物工場システムが、イセタン クール ジャパンSDN.BHD.の運営するクアラル…
  4. メトロ・アトランタが都市型農業を拡大するために米国農務省から約2,500万円の補助金を獲得
     非営利団体のメトロ・アトランタ・アーバンファームは米国農務省(USDA)から約2,500万円の助成…
ページ上部へ戻る