欧州におけるグリーン・カーテン市場、家庭への普及は限定的

 The Royal Horticultural Society(RHS)が主催するイギリス・チェルシーのフラワー展示会では、屋上緑化と同様に垂直に設置する”緑のカーテン”が人気を集めている。

日本のオフィスビルディングでも最近、夏場の消費電力を抑えるために、各企業がゴーヤなどを利用した緑のカーテンの導入を進めている。欧州における商業的事例は日本国内より多いものの、非日常空間を演出するために利用されており、一般家庭までは普及していないようだ。

 緑のカーテンは建物内を涼しく保ち、都市部を中心としたヒートアイランド防止にも効果を発揮する。こうした環境面でのメリットだけでなく、古くなった壁も美しく生まれ変わり、人々の生活を快適なものに変えることもできる。

ただし家庭内に設置した場合、虫や昆虫が集まり、家に入ってくることを嫌がる人々も多いようだ。また、垂直式のグリーンカーテンとなると大きなインパクトがあるが、設置費用も高いことから、家庭に導入する場合は、小規模なホームガーデンのようなものをオーダーすることが多い、という。

ホームガーデンが盛んな欧州においても、緑のカーテン市場はニッチである、と言われている。以下では、展示会で人気のあった事例について、簡単にご紹介する。

(The Magistrates’ Garden)
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Tourism Malaysia Garden
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The B&Q Garden<9mにもなるタワー型グリーンウォール>
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