牡蠣養殖ベンチャーのリブル、第三者割当増資により総額1億円の資金調達へ

牡蠣の人工種苗生産・販売からシングルシード方式*1による養殖・販売・スマート漁業化まで、牡蠣関連事業に一気通貫で取り組む株式会社リブルは、食の未来1号投資事業有限責任組合など複数の金融・事業会社などを引受先とする第三者割当増資により、総額1億円の資金調達を実施した。

牡蠣養殖ベンチャーのリブル、第三者割当増資により総額1億円の資金調達へ
【引受先】
食の未来1号投資事業有限責任組合
SBプレイヤーズ株式会社
地域とトモニ1号投資事業有限責任組合
Less is design株式会社
瀬戸内Startups 1号投資事業有限責任組合
オプティマ・ベンチャーズ株式会社


本シリーズは、水産業界においてニーズの高まる牡蠣の三倍体種苗*2の生産・供給能力の拡大と、養殖技術の見える化や生産作業の省力化、効率化(水産DX、スマート漁業、スマート養殖)および他地域漁場への技術展開を主な使途とし、総額1億円の資金調達を2022年1月に完了しました。


*1)シングルシード方式:ホタテの貝殻に密集した状態で付着した牡蠣を筏から吊り下げる従来型の養殖手法ではなく、牡蠣をかごに入れ、1粒1粒バラバラの状態で養殖をする手法。付着物が付きづらく、殻が綺麗に形成される。

牡蠣養殖ベンチャーのリブル、第三者割当増資により総額1億円の資金調達へ
*2) 三倍体種苗:生き物が通常二組持つ染色体を三組持つ「産卵しない」牡蠣。卵を作らないため身痩せすることがなく、通年で出荷することが可能。種なしブドウや種なしスイカが代表例。


<資金調達の目的と背景>
当社は、2019年より自社の漁場において、シングルシード生産方式の実装可能性を模索し、同年に総務省「地域IoT実装推進事業」に採択され、新たな養殖技術の見える化に取り組んでまいりました。

従来の牡蠣養殖の手法では、天然採苗と養殖育成の過程で資材として使われるプラスチック部材の大量消費・流出が問題となっております。それらはマイクロプラスチックとして海流に乗り、世界中に流出しています。

当社では、シングルシード生産方式への切り替えを通じて、経済性の向上のみならず、環境負荷を軽減した手法を全国に広める取り組みを展開しております。SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて、「海の豊かさを守る」取り組みを続けてまいります。

牡蠣養殖ベンチャーのリブル、第三者割当増資により総額1億円の資金調達へ
また、牡蠣養殖の要と言われる「種苗」において、天然種苗からのマーケットシフトに備え、研究開発を繰り返し、国内でもトップ水準を自負できる人工種苗の技術力を築き上げました。

今後、シングルシード生産方式におけるスマート養殖技術の他地域展開、高品質な三倍体種苗の供給の強化・拡大を展開していくため、資金調達を実施しました。


<リブルについて>
リブルは牡蠣養殖から日本の水産業の改革に取り組む水産ベンチャーです。創業期より自社漁場を持って養殖に取り組んできたことから、養殖事業者目線でのニーズを熟知しており、種苗生産から成品生産販売・スマート漁業化(養殖技術の見える化や省力化、効率化)まで一気通貫で取り組む、国内でも稀有な水産事業体です。

株式会社リブル
設立 :2018年5月
URL :https://reblue-k.com/