タカラレーベン、牛ふんを利用したバイオマス発電事業へ参入

株式会社タカラレーベンは、7月29日より合同会社富士山朝霧Biomassへ出資を行い、牛ふんを利用したバイオマス発電事業へ参入した。

当社は2013年よりメガソーラー発電事業に参入し、電力供給の安定化を通じた社会貢献の一環という位置付けで再生可能エネルギーを活用した発電事業を行ってまいりました。

本事業は太陽光発電事業に次ぐ再生可能エネルギーを活用した発電事業として推進する目的で参入をいたしました。バイオマス燃料を活用した発電事業は当社として初めての取り組みとなり、乳牛農家の牛ふん処理問題解決に向けた地域貢献も目的としています。

タカラレーベン、牛ふんを利用したバイオマス発電事業へ参入
本事業の発電方法に関して
家畜の糞尿を発酵処理することでバイオガスと液体肥料を生成します。そのバイオガスを燃焼することで発電を行う、生物化学的ガス化方式の発電方法です。

発酵処理によるガスを発電に利用するため、直接燃焼型の発電方法に比べてCO2の排出量が抑えられ、液体肥料は生物由来の肥料として農作物の栽培に利用可能なことから、循環型再生可能エネルギーと呼ばれます。

地域で発生した廃棄物を循環させることでマイクログリッド(小規模エネルギーネットワーク)を実現する取り組みとなります。


地域資源を生かした地域循環型共生圏の構築
本事業では富士開拓農業協同組合の会員から徴集した牛ふん(17t/日・約350頭分)を燃料に発電を行います(想定年間発電量:693,792kwh)。

タカラレーベン、牛ふんを利用したバイオマス発電事業へ参入
発電の際に発生する液肥は酪農家および地元農家へ提供し、発電した電力も地元の新電力会社を通して地域へ供給されるため、廃棄物を有効活用し牛ふんの処理問題を解決しながらクリーンエネルギーを供給する地域循環型共生圏を構築する取り組みです。

また、牛ふん処理問題を解決するだけでなく、酪農の新たなあり方を提案することで後継者問題解決の一助にもなると考えます。


本事業の特長
本事業で使用する発電施設は環境省による「環境調和型バイオマス資源活用モデル事業」で使用していた施設を活用しております。

解体予定であった施設を再利用することで、解体により発生するCO2排出の抑制にも繋がっており、脱炭素社会の実現と循環型社会の構築に向けた時代に相応しい施設として再利用を行う事業となります。

タカラレーベン、牛ふんを利用したバイオマス発電事業へ参入
当社のESGへの取り組み
当社は中期経営計画としてESGへの積極対応を掲げており、環境改善・エネルギー自給率向上・遊休地の活用をはじめとした地域活性化に取り組んでいます。

メガソーラー発電事業に参入した2013年以降、関東エリアを中心に数多くのメガソーラー発電所の開発を手掛け、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでまいりました。

今回、太陽光発電以外の再生可能エネルギー事業として参入をいたしましたバイオマス発電事業をモデルケースとして、同様のシステムやその他のバイオマス燃料による発電所の建設など、太陽光発電以外の再生可能エネルギー施設の開発も積極的に推進してまいります。


発電所概要
発電所名称:富士山朝霧バイオマス発電所(仮称)
事業主:合同会社富士山朝霧Biomass
共同事業者:株式会社土谷特殊農機具製作所、富士開拓農業協同組合、株式会社タカラレーベン
発電容量:100kwh
想定年間発電量:693,792kwh
燃料:富士開拓農業協同組合の会員から徴集した牛ふん(17t/日・約350頭分)
着工:2021年7月
運転開始:2022年度以降(予定)

投稿者プロフィール

編集部
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植物工場・農業ビジネスオンライン編集部です。「植物工場・食&農業ビジネス」×「環境制御技術」に関する最新動向ニュースを配信中。