千代田化工建設株式会社と、当社のカタールグループ会社である千代田アルマナエンジニアリング社は、カタールの国立大学、カタール大学向け完全人工光型植物工場実証機の導入業務を受注した。
近年、中東エリアでは食料自給・安全保障や環境保全のため、植物工場を導入する事例が増えつつあり、UAEなどでは人工光型の商業施設も稼働しているが、カタールでは太陽光利用型の施設は稼働しているが、人工光型は稼働施設が無い、といわれている。
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カタール大学研究チームは、水と食料の安定供給と長期的な気候変動下におけるカタールの環境保全のために、先端技術を開発するパートナーを求めてきました。
そうした状況下、カタール大学のビジョンを支援し、日本-カタール間の教育的・文化的交流の促進するために、カタール大学と親交の深い丸紅株式会社が提供する寄付金を用いて、カタール大学敷地内に植物工場の実証機を導入する本案件が実現に至りました。
本件は同国農業分野に於ける食料安全保障の強化を見据えた、先進的な取り組みとなります。当社は、植物工場の栽培設備の設計及び調達業務を、千代田アルマナは、栽培設備の輸送・据付・栽培指導業務を担当致します。
カタール大学研究チームには、当社の同国LNG分野に於けるに長年の貢献や植物工場分野に於ける知見・技術力等を総合的に評価頂き、当社及び千代田アルマナの共同受注に至りました。
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