UAEドバイの都市開発企業とシグニファイが連携。スマート照明やLED植物工場の実証検討へ

 UAEドバイを拠点に不動産開発を行うダイアモンド・ディベロッパーズと、園芸・植物工場向けのLED照明の製造・販売を行うSignify(シグニファイ)『フィリップス ライティングから2018年に社名変更』は、2019年7月末、スマートシティーにおける技術実証を進めていくことで合意した。

ダイアモンド・ディベロッパーズ社は、再生可能エネルギーだけで運営するスマートシティーの開発を手掛けており、人々が快適な室内環境を実現しながら、消費するエネルギーをゼロにする建物「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」を目指している。

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ダイアモンド・ディベロッパーズ社が開発するスマート・シティー
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住宅の共有エリアには、太陽光利用型・植物工場による野菜の生産も実施

ライフスタイルと園芸分野にて最新LED技術を導入

両社による今回の技術実証テーマは2つ。最新LED技術を導入したライフスタイルと園芸分野である。なお、実証場所は現在開発中のドバイランド内。

ドバイランドは、ドバイ国際空港から車で10分程度の非常にアクセスが良い場所にある世界最大面積のテーマパークとして建設中のもの。

UAEドバイの都市開発企業とシグニファイが連携。スマート照明やLED植物工場の実証検討へ
Dubai Land Departmentウェブサイトより
ワーナー・ブラザースによるテーマパークの他、ショッピングセンターやリゾートホテル、ビジネス拠点やサステナブル住宅などが整備されている。

既に、一部だけ完成しているが、多くの施設が現在も建設中であり、過去に何度か計画変更や建設中止になった施設もある。


ダイアモンド・ディベロッパーズ社によると「Signify(シグニファイ)にはサステナブルな生活を送るための都市照明インフラに関する優れた技術を保有している。都市住民の生活空間にスマート照明を導入することで、生活の質を向上させていきたい」という。

また、2つ目の実証テーマとしてLED照明を導入した植物工場にも大きな期待を寄せている。特に、過酷な気候条件である中東エリアでは、完全人工光型の植物工場を建設していくようだ。

都市エリア内に植物工場を導入することで、町全体で地産地消モデルを展開できる。

本スマートシティーは、都市開発における技術ショールームとしての役割も果たしており、世界各国から優れたエネルギー、食料、水などの最新技術を導入するため、幅広い企業と連携している。