ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)とシーザーズ・エンターテインメント(CZR)は、ゲーミングとホスピタリティおける新たなコンセプトを創造し、試験するためのテクノロジー・ハブ施設「ブラック・ファイア・イノベーション」を設立する。
約4,000平方メートルのイノベーションスペースには、模擬客室やカジノ、スポーツブック、eスポーツ競技場、バーチャルリアリティ設備が設置されています。
ブラック・ファイア・イノベーションは、学術界のリーダーと世界で最も多様化されたカジノ・エンターテインメント企業の一つであるシーザーズ・エンターテインメントが、ホスピタリティのトレンドとゲーミング技術を向上し、業界を一歩前に進めるために協働する場となります。オープニングは2019年末を予定しています。
なお、ブラック・ファイア・イノベーション施設で行われるリサーチはブロックチェーン、人工知能、バーチャルリアリティなどの新興テクノロジーに焦点を合わせたものとなり、農業、心理学、美術などとも分野横断的な学際的連携も行う予定です。
また、施設を利用する新興企業、研究者、パートナー企業には、これら技術によって、統合型リゾートが新しい顧客にアピールするためのゲーミング、スポーツベッティング、ソーシャルスペースへのアプローチ方法を変革している様を見聞する機会を提供することになります。
ブラック・ファイア・イノベーションの本部は、ラスベガス南西部に位置するネバダ州ラスベガス校ハリー・リード・リサーチ・アンド・テクノロジー・パーク内の最先端研究施設内に設置されます。
この多目的スペースでは、大学、シーザーズやパートナー企業が統合型リゾートの模擬施設を利用し、新たなコンセプトを開発、試験することが可能となります。
模擬客室、スロットマシーンやゲームテーブルを配備したカジノ場、プレゼンテーション・展示場、スポーツブック、eスポーツ競技場そしてバーチャルリアリティ設備などを備えた同施設は、新しいアイデアや商品のオンデンド・テスティングの他、既存パートナーおよび将来のパートナー向けにイノベーションを披露する場となります。
ブラック・ファイア・イノベーションを利用するのは、主としてUNLVの研究・経済開発学部の学生とシーザーズ・エンターテインメントの社員ですが、研究や試験コンセプトの深化を図る民間の産業パートナーも利用することができます。
テクノロジー・ハブは、急速に成長し続ける業界で能力を発揮することができる新たな人材を教育するとともに、戦略的パートナーシップを促進し学生の能力および起業家精神を高めるような協働研究環境を育むことが期待されています。
UNLVについて
ネバダ大学ラスベガス校(University of Nevada, Las Vegas, 略称:UNLV)は、カーネギー分類による「極めて高度な研究活動」を行う米国の研究機関のトップ3%に属する州立大学です。
30,000人以上の学生と3,500人の教授およびスタッフを擁し、博士号課程を提供しています。UNLVが提供する様々な学術プログラムは高い評価を得ており、大学はトップクラスの学生と教授の募集および定着、多様化する地域の住民および労働人口の教育、南ネバダ州の経済活動の推進に取り組んでいます。詳しくはウェブサイトunlv.eduをご覧下さい。
シーザーズ・エンターテインメントについて
シーザーズ・エンターテインメント・コーポレーションは、80年以上の歴史を持ち、世界で50以上の施設を運営する、ホテル、リゾート、ゲーミング、ホスピタリティ、MICE、ライブ・エンターテインメント業界のグローバルリーダーです。
フラッグシップのシーザーズ・パレスをはじめ、プラネット・ハリウッド、パリス・ホテル、バリーズなど数多くのブランドを有し、年間滞在客数は1億1,500万人を越え、MICE分野では2,000人を越える専任スタッフが、年間2万件の会議、カンファレンス、イベントをサポートしています。
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