オリックス株式会社は、酪農機械の輸入販売などを手掛ける国内大手の株式会社コーンズ・エージーへ出資する。本年12月中をめどにコーンズ・エージーの発行済み全株式を取得する予定という。
コーンズ・エージーは、1968年設立の酪農機械や農業関連機械の輸入・販売、設置・施工、メンテナンスを手掛けるトータルエンジニアリング会社です。
創業以来、欧米諸国を中心とする酪農先進国の生産効率を日本で実現できるように、世界中からさまざまな商品を輸入し、粗飼料収穫から搾乳・糞尿処理に至るまでの一貫した生産体系の構築と普及に貢献してきました。
中でも、搾乳ロボットに関しては1997年の日本初導入時から取り扱っており、現在約7割の国内販売シェア(※1)を有するパイオニア企業として、酪農家から高い信頼を得ています。
日本では、後継者不足や人手不足から、酪農家数が2009年の23,100戸から2018年2月現在で15,700戸へと減少しています(※2)。一方で、政府が年750万トンの生乳生産量目標を掲げており、生産量を向上させるために大規模化・機械化による省力化や収益性向上が喫緊の課題となっています。
そのため、コーンズ・エージーが得意とする搾乳ロボットは、生乳生産現場における課題解決の手段として、今後も導入の拡大が期待されています。
オリックスは、本出資後、コーンズ・エージーの経営の独立性を維持しつつ、他の酪農関連事業者とのアライアンスや資本業務提携など、コーンズ・エージーの成長や酪農産業の発展に向けたさまざまな施策の立案・実行をサポートするとともに、コーポレートガバナンスの高度化など、企業価値向上を支援します。
畜産・酪農業界においては、オリックスは、2016年4月に動物用ワクチン製造・販売の国内最大手である株式会社微生物化学研究所に、また同年7月には動物用医薬品の大手メーカーであるフジタ製薬株式会社にも出資しています。
※1 平成30年5月18日 農林水産省 生産局 畜産部 畜産振興課「働き方改革に向けた搾乳ロボットの現状」
( http://hokuraku.grupo.jp/media/6476932.pdf )およびコーンズ・エージーの販売・稼働実績より算出。
※2 出典:畜産統計(平成30年2月1日現在) http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan/
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