三菱重工、バングラデシュで国営公社の肥料製造プラント建設PJを契約締結

 三菱重工業は、中国化学工程第七建設有限公司(China National Chemical Engineering NO.7 Construction Co.,Ltd.)と共同で、バングラデシュの国営バングラデシュ化学工業公社(Bangladesh Chemical Industries Corporation)が、ゴラサール(Ghorasal)で進める肥料製造プラント建設プロジェクトについて契約を締結した。

三菱重工、バングラデシュで国営公社の肥料製造プラント建設PJを契約締結
同国最大規模となる2,800トン/日の生産能力を持つ設備をEPC(設計・調達・建設)方式で手掛けるもので、2022年に完成の予定です。

今後、同国で各種プラント、インフラ建設等に実績のある丸紅株式会社の協力を得てファイナンスのアレンジに着手し、ファイナンスクローズ後に契約が正式に発効する運びです。

この肥料製造プラントは、首都ダッカの北東約50kmに位置するナルシンディ(Narsingdi)県に建設。同国で産出される天然ガスを用いて、アンモニアを1,600トン/日、尿素を2,800トン/日を生産する能力を備えるものです。

農業国でもあるバングラデシュでは、2017年度に7%を超える伸びを記録した高い経済成長率に後押しされた旺盛な肥料需要があります。

当社は、1992年にバングラデシュで肥料製造プラントを初めて納入しており、この設備は現在も高い操業率を維持しています。今回の受注は、そうした実績に加え、当社のCO2回収技術の採用により、環境負荷の低減と尿素増産を両立できる独自技術が高い評価を得たことによるものです。