株式会社Brain Trust from The Sunと、千葉エコ・エネルギー株式会社は、エコトラスト合同会社を設立する。
Brain Trust from The Sunは、エコアグリ事業として耕作放棄地にソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備を設置し、自然エネルギー発電事業を行いながらその設備の下で農業を営み、農地の不動産価値を創造してきました。
また、不動産事業”Vacation House”では、古い空き家を付加価値のあるゲストハウスとして再生させた民泊事業を展開しています。
千葉エコ・エネルギーは、自然エネルギーによる地域振興について全国各地で取り組む中で、近年は特にソーラーシェアリングによる農業者の所得向上や地域の農業再生に深く関わっており、自然エネルギーによる環境負荷の低い農業の実現も支援しています。
この両社が、ソーラーシェアリングを軸とした自然エネルギー生産と農業振興という共通の認識を持つ中で、この度地方の更なる活性化策として「農泊」へと新たに取り組んでいくこととなりました。
新会社の事業内容
(1)ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業
耕作放棄地や農地の上部の空間に、営農の継続を前提とした設計の太陽光発電設備を設置します。
既存の農地に設置するため、新たに土地の開発を行う必要がないことから、設備の導入に伴う環境負荷が抑制され、また農業者の新たな収入源として売電による収入を得ることを可能にするほか、農作物によっては収穫量の向上が見込まれます。
(2) 農業事業(生産、加工、販売)
ソーラーシェアリング設備のある農地だけでなく、周辺地域で生産した農産物を含めて、生産者が中心となって地域内外の消費者に直接販売する仕組みを構築していくほか、都心部を中心とした企業・飲食店と提携し農産物の供給を図ります。
(3)農泊事業
古い空き家などを、付加価値のあるゲストハウスにして地域の国内外からの訪問者数の増加を図ります。
また、宿泊者に農業体験のフィールドを提供することで、都市住民の農村への関心を喚起し農作物へのファンを増やしていくほか、移住希望者の短期・中期滞在の受け皿としても活用します。
清水建設株式会社へのソーラーシェアリングによる電力供給
今回のJV立ち上げに併せて、Brain Trust from The Sunは茨城県神栖市に保有するソーラーシェアリング設備によって発電した電気を、2018年2月1日より清水建設株式会社に供給します。
また、千葉エコ・エネルギーも千葉県匝瑳市に保有するソーラーシェアリング設備によって発電した電気を、2018年3月1日より清水建設株式会社に供給します。
[関連記事]
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