宇宙関連技術に関する最新動向。植物工場も有望テーマの一つ

宇宙関連技術を活用して、地球規模での食糧問題解決や火星への移住を視野に入れた研究が世界で行われている。もちろん、植物工場も期待されているテーマの一つである。以下では、これまで紹介してきた宇宙と植物栽培に関する過去の記事をピックアップした。

宇宙空間での研究
国際宇宙ステーション(ISS)でレタスを初めて試食
(2015年8月14日掲載)
 国際宇宙ステーション(ISS)では2002年から人工光型植物工場による栽培実験を行なっている。宇宙空間での1回目の実験は2014年にレタスを栽培し、無重力状態での栽培状況を測定するのみだったが、今回は初めて宇宙飛行士が試食した。

植物工場にて初の食用花の栽培に成功
(2016年1月21日掲載)

2年の間、微重力環境での食用花の栽培にも挑戦してきた。数多くの失敗を乗り越え、食用花「百日草」に13枚の鮮やかなオレンジ色の花を開花させた。

2030年、火星への植物工場計画
(2017年2月7日掲載)
アメリカ航空宇宙局(NASA)は2030年代に火星への探査を計画しており、現時点では地球上で模擬シュミレーションを行なっている。長期ミッションに対応できるように、植物工場やアクアポニクスシステムを用いて研究を進めている。


人工衛星と農業の融合技術
英国、宇宙産業と農業技術の融合
(2015年10月7日掲載)
英国は、経済発展とともに世界的な人工増加と食糧増産問題解決のため、食・農業・宇宙産業の企業同士を結びつけて共同研事業をスタートさせた。

パスコ、「農地利用状況サービス」を提供開始
(2016年8月8日掲載)
株式会社パスコは、地上を観測することに優れた人工衛星を活用した「農地利用状況調査支援サービス」を2016年8月より開始した。本技術を利用する事で農地を最大限に有効活用できる。

電通宇宙ラボ「宇宙ビッグデータ」ビジネスを始動
(2016年8月15日掲載)
株式会社電通の社内横断組織「電通宇宙ラボ」は、株式会社アクセルスペースとの協働により、超小型衛星のデータ解析を通じて新たなマーケティングソリューションの開発をした。