日本最大のレシピ動画サービスkurashiru[クラシル]を運営するdely株式会社は、同社サービス「クラシル」内でのレシピ動画配信により、村上農園が主に太陽光利用型植物工場にて生産・出荷する2017年5月の豆苗の出荷量(※1)が前年比160%に急伸した、という。
※1 株式会社村上農園における出荷量
豆苗、5月に異例の急伸。出荷量が前年比160%に
豆苗シェアNo.1(※2)の株式会社村上農園によると、豆苗は他の野菜の出回りが少なくなり、価格が高くなる時期に出荷量が増える傾向にあります(図1)。
しかし2017年においては、4 – 5月に野菜価格が平年並みであるにも関わらず豆苗の出荷量は増加し続け、2017年5月の出荷量は約1140tと、前年比160%になりました。
このことから、豆苗の購入を目的にスーパーに行く人が増えたことが推測されます(図2)。また、このような消費者の動向を踏まえ、豆苗の棚を広げたいという意向を持った量販店が増えています。
※2 インテージ SRI 豆苗市場 2015年1月〜2017年4月 累計販売金額
「目的買い」を促したのは、クラシルでの新しい食べ方提案
豆苗は、安価で季節に関係なく安定的に手に入るとして人気の食材です。一方で「どのような料理に使えるのかよくわからない」という声も多く寄せられていました。
クラシルでは、2016年秋から豆苗のレシピを配信し始め、現在では50を超える豆苗レシピを公開しています。中でも「もやしと豆苗の豚肉レンジ蒸し」は再生回数200万回を超える(※3)クラシルの人気レシピです。動画再生回数の伸びと共に豆苗の出荷量も増加していることがわかります。(図3)
※3 オーガニックの再生回数
「アイディアレシピ」×「動画」で消費者を動かす
クラシルの特徴は、30人の専属料理人(クラシルシェフ)が考案するアイディアレシピの数々と、1分動画で調理手順を解説する分かりやすさにあります。
料理初心者から毎日の献立に悩む主婦の方まで幅広い層に愛されるレシピの数々をクラシル内にて配信しており、「家族みんなから『美味しい』と言ってもらえた」「時短で簡単」といったユーザーの言葉が寄せられています。
ニーズに合ったレシピを伝わりやすい形で届けることで、ユーザーの態度変容を促し新しい食のトレンドを発信しています。
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