アナログ・デバイセズ株式会社は、自社のスマート農業システムを活用し、イチゴ専門農家の村田農園(茨城県鉾田市)においてイチゴの生育環境データの可視化実証実験を完了したことを発表した。
50棟規模のビニールハウスを持つ村田農園は、「村田さん家のいちご」として知られる大きくて高品質のイチゴを、有名果実店、製菓店やホテルなどに提供しています。
高品質イチゴの栽培にあたっての課題の1つは、生育環境計測作業の負荷が大きい、ということでした。
一定基準を満たした最高級イチゴの生産量を増やすためには、最適な生育環境を保つ必要があり、温度や湿度、二酸化炭素濃度、照度などの生育環境データを頻繁に計測する必要があったのです。
最高級イチゴの最適な生育環境を可視化し、生産量増加を図るべく、アナログ・デバイセズは、イチゴの温室内に複数個のIoTセンサーノードを設置し、継続的に生育環境をモニタリングする実証実験を行いました。
そして、従来は作業者が都度温室内を訪れて計測していた環境データを、自動的に計測し、PCやスマートホンで遠隔モニターできるシステムを開発しました。
■IoTセンサーノード の特長
●小型、低消費電力で、ワイヤレス通信機能も備えたセンサーノード
・搭載製品例
- 920MHz Wi-SUN モジュール:ADF7023-J
- ARM Cortex-M3マイコン:ADuCM3029
- 温度センサー:ADT7420
- 電源IC : ADP5300、ADP2503
・低消費電力: 単3電池 4本で駆動
・Wi-SUN 920MHz帯域を利用した通信機能を装備
- 有線通信に比べ、設備敷設が容易で安価
- 480MHz帯域に比べデータ伝送量が多く、スマート農業に最適
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