日本アドバンストアグリ、独自開発「3波長型ワイドバンドLED」が米国の植物工場にて採用

 日本アドバンストアグリ株式会社は、独自技術に基づいた植物育成用照明「3波長型ワイドバンドLED」をパートナー社であるAgrivolution LLCを通じて海外での販路拡大を展開し、北米市場の植物工場の発展に注力して参りました。

この度、アメリカ・ネバダ州ラスベガスに本社を構えるシステムインテグレータ企業のIndoor Farms of America, LLCにその照明技術が採用されました。

日本アドバンストアグリ、独自開発「3波長型ワイドバンドLED」が米国の植物工場にて採用
極薄型で軽量な弊社のBarタイプ3波長型ワイドバンドLEDは、Indoor Farms of America, LLCより一年程の実績評価を経てその優位性が認められ、この度、縦型栽培装置に適した同社の標準植物育成用照明として採用が決定し、昨年夏から本格的に納入開始となりました。
また、併せて2015年12月にUL認証も取得致しました。

通常の青色LEDに黄色の発光体を使用した白色LED光源とは違い、弊社の3波長型ワイドバンドLEDは青色LEDに植物の成長に必要な緑と赤系波長を共にしっかりと含んだ白色で、作業性と省エネを重視した植物育成用照明です。

「3波長型ワイドバンドLEDの安定した生産性にとても満足しております。20種程の葉物野菜と果菜類を栽培し、目標の栽培期間内に収量を達成するのにとても役立っています。」とのコメントもIndoor Farms of America, LLCの社長であるDavid Martin氏から頂いております。

 Indoor Farms of America, LLCは、独自に開発した縦型エアロポニックス(噴霧)式栽培パネルを利用した植物工場において北米を中心に販売し、着実に海外(カナダ、アフリカ)にもマーケットシェアを拡張しています。

縦型の栽培パネルは葉物野菜の他にもイチゴやミニトマト等の栽培にも適しており、ミニトマトであれば、栽培培地一面で1,000粒程の収穫も可能です。

また、エアロポニックスという養液噴霧灌水により、十分な酸素の供給が根にできる為、根の成長が早く根腐れ等が少なく、植物体が非常に健康に育つのが特徴でもあります。

縦式栽培パネルは移動もできる為、従来の多段式装置に比べ高所の作業がより安全で簡単に行え、容易に通路の確保もできることから車椅子の方にも適しているという利点も持ち合わせています。

 長期の干ばつや気候変化の影響を背景に、北米の植物工場需要は年々上伸しており、今後の市場の更なる発展も期待できます。

世界的にも植物工場市場は2022年までに27.77%の年平均成長率で伸び、US68億ドルに達する見込みです。本年度は10,000本程度のLED barの販売を見込んでおります。

また、弊社でも同社の新しい栽培パネル技術を日本へ導入する事も検討しており、今後の更なる協力事業が期待できると考えております。