豊田通商、粉末など製造販売の日本ハイドロパウテックへ資本参加

 豊田通商は、穀物、野菜等の食品素材を加水分解した粉末等を製造販売する日本ハイドロパウテック株式会社(以下、NHP社)の株式10%を取得し、同社に資本参加した。

NHP社は、食品の加水分解と乾燥粉砕に関する2つの新技術を用い、米やコーンスターチを原料とした食品の粘性・保水力を高める機能性加水分解物粉末と、大豆や小豆など農産物の素材のうまみを活かした加水分解物粉末等の製造販売を行っております。

新技術とは、各種澱粉から糖やアルコール、タンパク質からアミノ酸等を製造する際に必要不可欠な加水分解の工程において、化学処理を行わず短時間かつ低エネルギーコストで行う技術と、加水分解工程後の含水した対象物の乾燥と粉末化を同時に効率よく行う技術です。

 当技術を用いると、糖化品や、タンパク質由来の調味料、各種醸造品の製造に要する時間とエネルギーコストを大幅に削減できるなど、今後もさまざまな食品への応用が期待されています。

 豊田通商が資本参加することにより、製品の原料調達、新技術を使った機能性食品原料販売・マーケティングサポートおよび、技術開発・パートナー戦略支援を行います。これにより、製品の販売拡大だけでなく、この技術を活用した機能的な食品原料の開発および新たな技術開発を進め、事業の拡大に取り組むとともに、当技術を日本の農産物にも応用し、高付加価値化や新しい市場開拓するなど、日本の農業にも積極的に貢献してまいります。

<日本ハイドロパウテック株式会社 会社概要>
設立:平成26年4月
所在地:新潟県長岡市
資本金:5千万円
代表者:代表取締役 熊澤正純
主要株主:たかい食品株式会社(http://takai-foods.co.jp/)(新潟県見附市、社長:高井裕司)
三和澱粉工業株式会社(http://www.sanwa-starch.com/)(奈良県橿原市、社長:伊藤 歩)
事業内容:加水分解と乾燥粉砕の新技術を応用した穀類、農産物、水産物等の分解物乾燥粉末等の製造販売および同新技術のライセンス管理・技術コンサルティング業務