ウシオライティング株式会社は、国内初の無線制御による植物育成用LEDバーユニットを開発、10月初旬に販売開始する。これまで、多くの植物工場では、植物育成用LED照明として、調光(明るさの調整)や点灯時間のスケジュール制御に対応していない、あるいは有線によってこれらを制御する機器が導入されていた。
(1)さまざまな育成作物があり、決まった光源では育成できない
(2)既存の有線制御では、配線や制御盤が複雑、育成棚ごとの制御や設定変更に、時間やコストがかかる
既存の植物工場では上記のような問題があり、市場からは、無線で調光や点灯時間のスケジュールを制御するLED照明が、強く求められていました。
そこで同社では、これまで培ってきた「LED放熱」「LED素子の実装」「光学設計」といった技術やノウハウに、ローム株式会社がもつ無線技術を融合させ、無線制御による植物育成用LEDバーユニットとして製品化しました。
なお、本製品は、植物育成に必要とされる基本的な光といわれる赤、青色LEDを組み合わせていますが、今後は、より視認性を高め、不足部分の波長を補う、白、赤色LEDを組み合わせた製品開発を進め、2015年の早い段階でリリース予定、また、光だけでなく、温湿度やCO2を制御する高機能センサを加えた、高い拡張性を備えたシステムのカスタマイズ化も視野に入れています。