香川県三豊市の廃校を活用した植物工場が来年3月に運営開始

 香川県三豊市は市町村合併で、統廃合された市内の公共施設や小中学校校舎を有効活用する一環として、今年3月末で廃校になった市立箱浦小学校の校舎に、植物工場と研究施設の誘致を決め、土地と建物を貸し出す。

植物工場などは、電気保安サービス事業を行う高松市の「四国電気システム」が管理運営をする。村瀬治比古・大阪府立大名誉教授と、越野水耕栽培研究所(大阪市)などが協力する。来年3月に事業を開始し、栽培した野菜の販売を始める予定。また同校の体育館は災害時の地域住民らの避難所として残し、業者が管理する。

 計画では、同社が市から借りた同校の3階建て校舎を含む敷地1万9656平方メートルを使い、校舎1階はレタスやネギ、ハーブなどを無農薬で栽培。2階は研究施設で、薬草の生産に向けた研究をする。3階は、グラウンドで栽培して収穫した米を備蓄する。


グラウンドには停電などに備え、太陽光発電パネルや、移動型コンテナ型植物工場も設置予定。屋外プールでは、大型アナゴの量産化の研究も実施するという。