日立建機株式会社は、ハイブリッドシステムを搭載したホイールローダ(ZW220HYB−5B)を開発した。搭載しているハイブリッドシステムは、日立グループの協力を得て開発したもので、ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、発電された電気を走行電動モータに供給する構造です。
そのため従来のパワートレインのようなトルクコンバータやトランスミッションが存在せず、動力伝達のエネルギーロスが大幅に低減されました。
さらに、減速時の回生エネルギーを電気として蓄電器に回収し、加速時の駆動力に再利用することが可能になりました。また、油圧システムをさらに高効率化するなど、従来機の作業性を損なうことなく、燃料消費量とCO2排出量を大幅に低減しています。
ハイブリッドシステムを搭載した建設機械の製品化では、油圧ショベルが先行し、2011年7月にZH200ハイブリッド油圧ショベルを発売。低燃費性能だけでなく、さまざまな現場に柔軟に対応できる実用性を兼ね備えた新世代ショベルとして、お客様へ提供してきました。2013年12月にはその後継機として、一層の低燃費と作業性の向上を追求し、優れたコストパフォーマンスを実現した、オフロード法2011年基準適合機ZH200−5Bを発売しています。