日比谷総合設備、人工光型植物工場の実績をもとにトータル支援サービスの提供へ

 日比谷総合設備では、事業開発部が中心となり、生産施設分野の新領域として、植物工場施設の設計や施工、事業コンサルティングなどの一体サービスで事業拡大を目指す。

同社は、空調や衛生、電気など設備の総合エンジニアリングを生かす新領域として、植物工場関連のソリューションビジネスに取り組んでいる。

既に、イチゴと葉物野菜の工場建設(完全人工光型)を受注、施工した実績がある。温湿度や照明制御設備の設計・施工、栽培用架台の製作、作業用クリーンウエアの販売などはグループ内で対応。制御監視システムや設備メンテナンスではグループ外の企業と提携・協業しており、アグリベンチャー企業や大学とも連携している。

植物工場の整備で課題になる販路確保については、工場からの直販が可能なシステムを構築することをプロジェクト推進の前提とする方針。作物の収穫量と品質を安定化するための技術と施設運営ノウハウを社内に蓄積し、外食チェーンや食品メーカーなどをターゲットにソリューション提案を進める。

当面は自社開発ではなく工事受注に絞って事業を推進。電気料金や工事コストが上昇基調にあり、植物工場事業を取り巻く環境も厳しくなる中で、同社は顧客のニーズに的確に対応できる技術力と提案力でプロジェクト受注を目指していく。