船舶ポンプメーカーの兵神機械工業が運営する太陽光利用型植物工場・水耕栽培施設「兵神ファーム」の直売所が4月4日、同町北古田にオープンした。自社開発した低コスト型の水耕温室ハウスにて、主にレタスやサラダホウレンソウ、ハーブ野菜などの葉野菜、ベビーリーフ類を中心に生産も行っている。
同町では専業農家がほとんどおらず、農地は減少し、狭い町面積の約7%しかない。同社は、農業活性化のために、2008年から農業分野に参入。水耕栽培施設の開発にも取り組み、農作物の生産・販売と技術プロモーションも兼ねた自社施設の運営とともに、新規就農の支援や農業資材の販売を手掛けている。
同社が提案するものは、自動管理を備えた低コストシステムであり、農業未経験者でも短期間で技術習得が可能である。同ファームには9棟の水耕ハウスがあり、約10種類の野菜を栽培しており、化学農薬を使わず、短期間で収穫でき、省力化が見込めるという。