七十七銀行など、復興支援ファンドにて植物工場ベンチャー「みらい」に2億円を出資

 七十七銀行は2月5日、同行や大和証券グループなどが出資する「東日本大震災中小企業復興支援ファンド」が、宮城県多賀城市内などに拠点を持つ植物工場ベンチャー「みらい」に2億円を出資したと発表した。同社発行の優先株を引き受ける。

「みらい」は、新産業を創出する「みやぎ復興パーク」(多賀城市)にて、2013年4月より小規模な完全人工光型植物工場を稼働させている。今年5月には、パーク内にLED照明を活用した大型の植物工場を稼働させる計画である。

東日本大震災中小企業復興支援ファンド
における投資実行について(株式会社みらい)

 株式会社七十七銀行が出資する「東日本大震災中小企業復興支援ファンド」(運営者 大和企業投資株式会社)は、平成26年2月5日、株式会社みらいに対して種類株式(優先株式)により2億円の投資を実行しましたので、お知らせします。

本ファンドは、東日本大震災の被災地域で事業展開する未上場中小企業等に資本性資金を供給し、投資先企業の復興や新事業展開を支援することを目的に平成24年1月に設立されたものです。

当行では、本ファンド等を活用し、地域企業の復興にかかる資金調達ニーズや財務基盤増強ニーズに積極的に対応してまいります。


1.株式会社みらいは、平成16年9月に設立されたベンチャー企業で、植物工場・水耕栽培装置の研究開発・製造販売のほか、農業法人としてレタスなどの水耕野菜の生産・販売を行っています。

2.当社は、温度・CO2・照明などの自動制御を通じ、農薬不使用の安全かつ高品質な野菜を安定的に生産することができる植物工場設備を販売しております。既に全国各地で導入されておりますが、これまで野菜の生産が困難であった厳しい環境の地域でも生産できることから、南極昭和基地やモンゴルなどでも導入されております。

3.当社は、東日本大震災からの復興支援にも力を入れており、平成25年4月、宮城県多賀城市の「みやぎ復興パーク」(注)内に当社自営の植物工場(日産5百株)を稼動し、そこで生産した野菜を地元スーパー等に販売しています。

また、現在、同所にて、平成26年5月の稼動を目指し、世界最大規模となる完全LED型植物工場(日産1万株)の建設を進めています。