JSTさきがけ研究者の小林 高範(石川県立大学 生物資源工学研究所 特任准教授)らは、イネの鉄欠乏応答と鉄蓄積を抑制する新規たんぱく質を発見した。
鉄は全ての動植物にとって生育に必須な元素の1つであるが、世界の耕地面積の約3分の1を占める石灰質アルカリ土壌では、鉄が極めて溶けにくいために、植物は十分な量の鉄を吸収することができず、鉄欠乏となって生育が抑制される問題がある。
今回の研究では、植物の鉄欠乏応答を制御する分子メカニズムの解明により、鉄と結合するイネの新規たんぱく質OsHRZ1、OsHRZ2を発見することで、これらのたんぱく質の量を減らしたイネは、鉄が少ない時でも生育に影響が出にくく、通常のイネに比べて2〜4倍程度の鉄を種子と葉に蓄積した、という。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現