人民网・天津報道局によると、キュウリの収穫・運送、または収穫後の梱包作業に要する一人当たりの人件費/dayは、それぞれ平均して100元(約1600円)、150元(約2400円)となっている。
近年では特に、1つの農家当たりの果菜用温室ハウス面積の拡大と若い労働者不足に伴い、農業経営者の間では施設内部でも作業が可能な “小型農機”の需要が高まっているようだ(写真は天津市の技術展示会の様子)。
先日、天津市では農機具に関する技術展示会が開催され、10分野、210種類もの機械設備が展示されていた。具体的には、種苗、接ぎ木、定植などの自動機械、環境制御システムや自動遮光カーテン、空気清浄機などの設備が紹介されていた。
農業経営者の間では、機敏に移動できる実用的な耕うん機、野菜の定植機械、自動施肥・灌漑設備の導入を検討する農家が増えていることは間違いないが、展示会場でも興味を示すものの、実際の価格交渉や購入といったケースは非常に少なかった。
このように小型農機の需要が拡大している一方で、なかなか普及に至らない理由としては、施設園芸向けに特化した農機の種類が乏しいこと、価格が高く、性能が不安定といった点が挙げられる。
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