九電工、熊本・天草市にオリーブの自社農園を開設。6次産業化も視野に

 株式会社九電工は、熊本県・天草市において、オリーブ栽培についてパイロット事業に着手する。同社ではオリーブについて、直営農場、農家との共同研究、契約栽培の3形態でオリーブを栽培・収穫し、九電工が加工・販売を行う。

最初の3年間をパイロット事業として、栽培及び試験加工等を行い、事業本格化に向けた検討材料とする。事業期間は、H22年から3年間。土地賃貸借契約の締結が完了次第、着手する、という。

※ 2013年に本格事業化を開始
同社では、天草産100%のオリーブオイルを使った美容液を初めて商品化。福岡市内の百貨店(岩田屋)には、同社のオリーブ関連の化粧品や食品を販売する専用売り場を設置。オリーブ関連事業の2013年3月期の売上高は約8,000万円という。

▽ 写真は同社によるウェブサイトより引用
九電工、熊本・天草市にオリーブの自社農園を開設。6次産業化も視野に
直営農場と協力農家を合わせて計6,700本を植え付け、搾油やオリーブオイルを使った商品開発も手掛ける計画。

天草市と事業協力協定を結び、2012年までに直営約8ヘクタールに5,000本、協力農家に1,700本を植樹する。3年間の総投資額は1億6,000万円程度の見込み

オリーブは国産品が少ないが、食用オイルや化粧品など様々な商品展開が可能で、事業としての可能性が高いと判断し、栽培事業を開始した、という。


本事業における調査・研究項目
(1)「作れるか」:天草市の気候・土壌に合った品種の選定・栽培技術の確立
(2)「売れるか」:売れる商品の開発と販路開拓
(3)「地域の賛同を得られるか」:地域住民の積極的参加の検討