昭和電工は山口大学の研究グループと共同で、発光ダイオード(LED)照明を活用して植物の成長を大幅に早めることができる技術を開発した。レタスや水菜で蛍光灯に比べ2倍以上、バイオ燃料への利用が見込める藻類は3倍以上の速度で成長することを確認した。 新技術では赤色と青色の2種類のLED照明を独自の光量の比率と間隔で照射する。発芽から14日目のレタスの場合、蛍光灯の照明と比べて重量が約2.5倍になる。石油に近い油を生成しバイオ燃料への活用が期待される「ボトリオコッカス」という藻類では成長が蛍光灯より3〜5倍早く、油の量も多くなるという。 LED照明は消費電力が蛍光灯の3〜5割程度で寿命も4万時間と長いため、省エネの観点で植物工場への採用が増えているが、成長を早める効果は2割アップが限界とされていた。 昭和電工は技術のライセンス供与とLED照明の販売を組み合わせ、植物工場向けに電力コスト低減と収穫量アップを両立できるサービスとして売り込む計画。料金は作付面積1000平方メートルで3000万〜5000万円の見込み。初年度は売上高5億円、2014年には同50億円を目指す。<参考:日本経済新聞より> ]]>
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