株式会社PALTEKは、東京理科大発ベンチャーの株式会社イノフィスと販売代理店契約を締結し、作業支援ロボットスーツ「マッスルスーツ」の販売を開始した。
PALTEKは、スマートエネルギー事業で取引実績のある介護施設を中心に、物流、建設、農業分野にマッスルスーツを提供することにより、腰痛を予防することで労働環境の改善を支援してまいります。
腰痛は休業4日以上の職業性疾病の約60%(※1)を占めており、産業全体で大きな問題となっています。
厚生労働省は、職場での腰痛発生件数の減少を図るため、平成6年に「職場における腰痛予防対策指針」を策定し、重量物を取り扱う事業所への啓発・指導を行ってきました。
一方で、高齢化に伴い要介護人口と介護従事者が増加したことによって、社会福祉施設での腰痛発生件数は年々増大しており、平成14年から23年にかけて2.7倍に増加しています。
これを受け、同省では平成25年に指針を改訂し、対策の範囲を介護・看護作業の全般にも拡大しています(※2)。
イノフィスが提供する作業支援ロボットスーツ「マッスルスーツ」は、電気(バッテリー)、センサー、モーターを使用せずに空気圧式の人工筋肉を使用しています。
これが身体を動かす原動力となり、人や物を持ち上げる際の体の負担を大幅に軽減します。介護現場からの要望に基づき東京理科大の小林宏教授の研究成果により製品化され、軽量で非常にシンプルな構造にもかかわらず、強いアシスト力を発生できるロボットスーツです。
マッスルスーツは以下のような優位性があります
・電気を使わないため、湿気のある場所や屋外でも安全に使用できる。
・バッテリーを使用していないため、稼働時間に制限がない。
・動作に合わせたセンサー検知やスイッチ操作が不要なため、誤動作の心配なく作業に集中できる。
・装着時のセンサー位置合わせが不要なため、短時間で装着できる。
※1 労働衛生のハンドブック平成29年度版
※2 厚生労働省「職場における腰痛予防対策の推進について 平成25年6月18日 基発0618第1号」
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