JFEエンジニアリングは、ロシア国沿海地方政府と共同で、沿海地方に最適なスマートアグリプラント事業モデルを策定していくことに合意した。
同社は2014年8月より、北海道苫小牧市において天然ガスや木質バイオマスをエネルギー源とするスマートアグリプラント(太陽光利用型植物工場)を建設し、野菜類の生産を行っている。
太陽光利用型植物工場の運営主体は、同社と農業生産法人アド・ワン・ファームが共同出資し設立したJファーム苫小牧となっている。苫小牧東部工業地域に2棟の温室(床面積計1.5ヘクタール)を整備し、昨年8月からベビーリーフやトマトを生産している。
一方、ウラジオストク周辺の沿海地方では、夏季には地元産野菜の入手が可能ですが、冬季には温室による野菜栽培が行われていない状況にあります。このため、安全安心な野菜を地元で通年生産できる温室栽培の推進を、沿海地方政府は重要施策にしています。
両者は今後、ワーキングチームを設置し、苫小牧における同社の栽培実績をベースにして、同地の気象条件、エネルギー源などにもっとも適合するプラントのモデルを策定していく、という。
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