豊田通商は、カザフスタン共和国の農業法人持ち株会社Koktem EA社(以下、コクテム社)の第三者割当増資を引き受け同社に20%出資することで合意した。同国における農業事業参入は、豊田通商として、また日本の大手商社として初めての取り組み。
カザフスタンは、チェルノーゼム(黒土)に代表される肥沃な穀倉地帯に、約2,400万haの畑作農地(日本の農地面積の約5倍)を有しております。その一方で、農産物が麦類に偏重し、降雨頼みで粗放的な生産方法のため、毎年の収穫量が不安定であることが課題となっています。
カザフスタン政府は2013年に「アグロビジネス2020」政策を策定し、麦類以外の生産品目に多様化することを推奨しています。
コクテム社は2007年の事業開始以来、大規模農業に取り組んでおり、麦類、油糧作物、野菜等の多品目生産を行っている農業法人で、カザフスタン北部に農場を有しています。
このたび、豊田通商がコクテム社に資本参加・農業事業参入することにより、栽培・生産管理、収穫物の保管から販売過程の業務改善を行うことで生産効率を上げ、安定した収穫量の確保につなげてまいります。なお、収穫した穀物や野菜は本年秋以降にカザフスタン国内で販売する予定です。
<Koktem EA社>
会社名 :Koktem EA社
本店所在地 :カザフスタン共和国 アルマティ市
代表者 :Shakerov Bolatkhan 会社代表
主な事業内容 :農産物の生産・保管・販売
資本金 :約5.5百万USD(2013年12月期)
事業開始年 :2007年
農地面積 :約6,000ha
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