コンテナ型植物工場などを製造するアグリウェーブ株式会社は、信州大学繊維学部の谷口彬雄名誉教授・特任教授らと協力し、新潟県の鋼材加工会社である清鋼材株式会社に対して植物工場を設置した。
同社ではクラウド型制御システムや豊富なセンサ技術など高い技術力をもとにコンテナ型植物工場の研究開発を行ってきた。
今回は信州大学内で研究を重ねた、コンテナ型での成果を、既存建築物にも利用したモデルとなり、センサ技術を駆使しながらも採算重視型システムとなっている。
清鋼材株式会社は、高級鋼板を得意とする鋼材加工会社。同社は新潟県糸魚川市での新たな産業としての植物工場野菜を地元のスーパーなどを中心に販売・展開していく予定である。
無農薬で天候にも左右されないシステムを活用し、安定供給と安全性の確保だけでなく、将来的な雇用創出も参入目的の一つである。
昨年から採算重視のシステム開発を進めながら2012年3月1日に稼動させ、本格的な生産を4月から開始した。
早い決断力と迅速な行動力で異業種である植物工場への参入を決めた同社では、信州大学内で植物工場研究をするアグリウェーブ社の技術力を活用し、より栽培の難易度の高い高付加価値野菜の育成に今後は取り組んでいく予定である。
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