都市型農業(アーバンファーム)として、コロンビア大学のDickson Despommier氏などをはじめとする研究メンバーが、2060年の未来の農業コンセプトとしてピラミッド型の垂直式・タワー型の植物工場を提案している。
未来のピラミッド型ファームは、自然の再生可能エネルギーを利用しながら、食料生産を行うだけでなく、廃棄物のリサイクルシステムにまで徹底したエコシステムを追及しており、魚の養殖や家畜も栽培可能だという。
また、多段式・完全循環式の水耕栽培により、露地栽培の水使用量の10%ほど、栽培面積も5%ほどで十分である、とのこと。この他、サステナブルな農業だけでなく、都会に緑を増やし、自然に触れることによる精神的な効果・効能についても現在、研究されているようだ。
本プロジェクト研究の意義として、2060年には飢餓に直面する人々が30億人にも上り、従来型の農業では都市部への人口集中に対して、食糧供給が追いつかないケースもあり、補完的な役割としても都市型農業が重要である、と主張している。
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