日清紡:イチゴの生産開始、2011年から関西圏へ販売計画<植物工場/水耕栽培にて、トマトの栽培を実験的に開始>

日清紡ホールディングスでは、2010年4月からハイテク施設栽培(植物工場)によるトマトなどの栽培実験を行っているが、徳島事業所ではイチゴの生産・事業化を進めており、2011年には関西圏への販売を計画している。徳島事業所は旧織布施設(約300平方メートル)であり、徳寿工業の栽培棚を導入して、7月から蛍光灯を利用した葉物野菜やイチゴ栽培の実証実験を進めてきた。
 
 
同社では、繊維関連の国内生産縮小に伴い、特殊繊維など自社の強みを生かせる新規事業として、植物工場に着目。HDとグループ3社(日清紡ペーパープロダクツ、同テキスタイル、同ケミカル)で構成する徳島事業所と藤枝事業所(静岡県)にプラント施設を設けている。イチゴについては、県立農業研究所の指導を受けながら、県内での主力品種「さちのか」と、静岡で盛んに栽培されている「紅ほっぺ」を計600株栽培してきたという。
 
日清紡:イチゴの生産開始、2011年から関西圏へ販売計画<植物工場/水耕栽培にて、トマトの栽培を実験的に開始>
 
来年度は1万株規模の生産体制を整え、ひと月当たり3千パックを関西市場へ出荷する計画。当初の売り上げ目標は年間2千〜3千万円程度を想定していて、2、3年後には7万株ほどに広げ、地元雇用も進める方針だ。品種はさちのかを主力とし、ケーキ向けなど業務用需要が高いにもかかわらず、気象条件などから米国産や韓国産に頼っている夏秋イチゴを有望な市場ととらえ、生産に力を入れるという。<徳島新聞WEBより>
 
 
========以前の掲載記事========

先日、日清紡ホールディングスの農業参入に関して、培地となる特殊素材の開発を中心にご紹介したが、5月中にも国内事業縮小を受けて繊維関連工場である藤枝事業所(静岡県)と徳島事業所(徳島市)に、それぞれ広さ100平方メートルの野菜工場の試験設備(投資額は合計7000万〜8000万円)を設置する計画である。
 
野菜をペースト加工できる設備も導入し、地元自治体などと協力しながら、販路開拓を進めるという。藤枝は繊維関連の技術開発拠点。徳島は製紙や化学品の工場で、今年初めまではデニム生地の織布拠点であった。

 
日清紡ホールディングス(株)は、2010年4月からトマト等の水耕栽培を試験的に開始。広さ約1ヘクタールのハイテク栽培「植物工場」を運営しながら、農業事業に生かせるノウハウを蓄積していく計画だという。同社では次世代の水耕栽培用培地も開発している。今後は特殊繊維「ガイアコット」と、水処理用の樹脂材料「APG」という2つの自社製品を組み合わせた商品を展開する計画。
 
 
ガイアコットは多孔性鉱物「ゼオライト」を綿繊維に含ませた素材で、吸水性が高い無数の小さな穴に吸着させた銅イオンによる殺菌効果もあり、主にマスクなどの材料として用いられる。<抗菌力と最適給水を実現:ゼオライトについて
 
 
APGはスポンジ状のウレタン系樹脂で、水や空気をため込む性質があり、外側のガイアコットが吸った水を内側のAPGが保持し、ポンプなどで給排水しなくても水分量が最適に保たれるという。同社が実験的に稼働させている植物工場の培地は「ロックウール」だが、それ以外にも、様々な技術を試験的に試す計画。夏以降にトマトを本格栽培して、軌道に乗れば最大で年1億円程度の売上を見込んでいる。
 
 

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