沖縄セルラー電話株式会社は、IoTを活用した家庭用水耕栽培・植物工場キット「やさい物語」を3月20日から販売を開始する。本製品は、スマートフォンのアプリを通じて、リーフレタスなどの野菜の成長過程を楽しみながら、土を使わず新鮮でおいしい野菜をだれでも簡単に栽培することができます。
カメラ機能を搭載しているため、気温、水位などの測定データだけでなく、撮影した画像データもスマートフォンから閲覧ができるIoT水耕栽培キットの発売は日本初(注1)となります。
また植物工場事業者(注2)が、そのノウハウを生かして発売するのも日本では初の試みです。
本製品に使用する、種や肥料などは沖縄セルラーが植物工場事業で使用しているものを販売し、安心、安全に本格的な水耕野菜が家庭で栽培できます。
KDDI総合研究所と共同開発したアプリは、クラウドを活用したIoT機能により、キット内のカメラが自動撮影した画像と、気温、湿度、水位センサの測位データが表示でき、外出先からでもキット内の野菜の様子や栽培環境の確認ができます。
また、アプリ内で野菜にニックネームをつけ栽培過程を楽しんだり気温、水位に関しては、異常値を設定しておけば、スマートフォンのアプリから警告を受け取るアラート機能も搭載しています。
現在、水耕栽培キット市場はさまざまなメーカーが新製品を次々と発売していますが、沖縄セルラーは植物工場事業で培ったノウハウを、より身近に体験していただくツールとして家庭用水耕栽培キットを開発しました。
最近ではさまざまな企業、農家や大学などから植物工場技術やIoTを活用した農業のご相談をいただいております。
(注1)2017年3月16日時点。沖縄セルラー電話調べ
(注2)沖縄セルラーの植物工場事業の取り組みとは、夏場の葉野菜の安定供給と、沖縄の農業の諸問題の解決を目指して、2013年10月から植物工場を運営しています。
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