沖縄セルラー電話は11月末より、沖縄・南城市玉城にて完全人工光型植物工場の実証実験を開始した。栽培支援には植物工場ベンチャーの「みらい社」と5月末に業務提携し、施設の運営・管理に関する知識や技術提供を受けている、という。
今回の実証事業は、社内ベンチャー制度を使った人材育成の一環。ビジネス開発部の中に新設された開発グループの社員が取り組んでいる。
植物工場の施設は、建築面積約80平方メートル、地上1階鉄骨造にて、レタスやバジル、ベビーリーフを栽培している。また、来年2月からは、規模拡大を行い、日産400株程度を本格出荷する計画もある。
実証試験では当面、社員食堂に利用するが、販路開拓を進めてホテルや飲食店向けに販売していく。今後は、生産体制を整えて「みらい畑ブランド」として販売していく。
運営面では、生産コストの削減に向けて、電気料金の低い夜間電力の使用比率を高めて効率的に電力を使用する等、実証試験を通じてノウハウを蓄積。最終的には採算ラインとして設定している、建築面積330平方メートルの植物工場を自社だけでなく、県内農家に普及させていく、という。
※ 植物工場ベンチャーの「株式会社みらい」は破綻。2015年12月にマサル工業株式会社へ事業譲渡され、100%子会社のMIRAI株式会社として事業を継続中
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