JAバンクによる次世代農業への支援「アグリシードファンド」の出資件数が100件に到達

 JAバンク(JA・信農連・農林中金)では、金融サービスの一つとしてアグリビジネス投資育成株式会社と連携している「アグリシードファンド」の出資件数が100件に到達した、と発表した。

アグリシードファンドは、将来の農業の担い手として期待される農業法人の事業力強化に向けて、規模拡大や財務強化の取り組みへの支援を目的に、技術力ある農業法人へ原則1法人あたり1,000万円を上限に出資するもの。
2010年4月にスタートし、14年3月末で出資件数が100件、出資残高が8億3,600 万円に達した。

地域別に見ると、北海道・東北が29%でトップ。次いで九州・沖縄(24%)、東海・近畿(15%)などとなった。業種別では、トップが野菜で38%。畜産(17%)、稲作(17%)、果樹(11%)と続いた。

JAバンクによる次世代農業への支援「アグリシードファンド」の出資件数が100件に到達

 例えば、青森県北津軽郡にて、米の生産および作業受託を行っている大規模農業法人「有限会社ケイホットライス」では、地域の農地集約化にも貢献し、約50haの農地を耕作中であり、更なる規模拡大に「アグリシードファンド」を活用している。

また、茨城県下妻市のイチゴ農園「有限会社ストロベリーフィールズ」は、ギフト向けに高級・高付加価値商品の生産を目指すため、本ファンドを活用する等、出資を受けた法人が順調に規模拡大を推進する事例も多くある。