三重県鈴鹿市に建設した太陽光利用のドーム型植物工場が6棟稼働、リーフレタスやセロリなどの出荷を開始(王子HD)

王子ホールディングスは、傘下の王子グリーンリソース(東京・中央)にて、グランパが開発ドーム型植物工場を昨年末に6棟建設し、2月中旬からレタス、セロリなどの葉物野菜の出荷を開始する。施設は、森林資源研究所(三重県鈴鹿市)の跡地に約3億円を投じて建設。太陽光利用のドーム型植物工場は直径約30メートルで、水を循環させるプール上で葉物野菜をメインに生産するシステムである。


同社はパルプ原料であるユーカリやアカシアの苗木の育成促進技術で強みを持つ。それを野菜栽培に応用して収穫時期を短縮。6棟全体の収穫量は1日約2400株で、提携先を通じて地元スーパーなどに販売する。初年度約1億円の売上高を見込む。また同社では植物工場を全国25カ所の製紙工場に併設する形で導入を検討する。製紙工場の廃熱や二酸化炭素(CO2)を活用すれば、燃料代など生産コストを抑えられるメリットもある、という。以下、同社によるプレスリリースの一部を掲載しておく。

植物工場設置と葉物野菜の栽培および販売の開始について

王子ホールディングス株式会社の100%子会社である王子グリーンリソース株式会社(本社:東京都中央区、社長:藤原省二)は、今般、最先端植物工場の開発と運営を手掛ける株式会社グランパ(社長:阿部隆昭、以下グランパ)と共同出資で農業法人を設立、三重県鈴鹿市にて太陽光利用型植物工場を設置し、本年2月よりリーフレタスなど葉物野菜の栽培および販売することとなりましたのでお知らせいたします。


1.事業の目的
王子グループは、事業構造転換施策として資源環境ビジネスの一層の拡大を図るため、新規事業の取り組みを進めていますが、この度、アグリビジネス分野へ進出することといたしました。

当社グループでは、林木育種の研究を進め、この技術を国内外で森林管理・植林事業へ活用してまいりました。更に昨年9月には、これまでに培った育種・育苗技術を応用・活用し、漢方薬原料となる薬用植物研究にも着手しています。このような研究技術とグランパが保有する最先端技術を融合することにより、安定した農業経営体の構築と新たな価値の創造を目指してまいります。
また、これらの取り組みを地域の生産者、生産団体および自治体等とも協力して行うことにより、地域農業の活性化に貢献していく考えです。


2.新会社および事業の概要
1)会社名:   王子グランパ株式会社
2)設立日:   2013年7月10日
3)本社所在地: 三重県鈴鹿市広瀬町(旧森林資源研究所跡地)
4)払込資本金: 120百万円(王子グリーンリソース75%、グランパ25%)
5)社長:    追永 洋
6)ドーム数:  6棟
7)栽培量:   2,400株/日
8)栽培品種:  バタビアレタス(グリーンリーフ)、ホワイトセロリ、 サラトリオ(3種レタス)など
9)販売先:   中部、京阪神地域

三重県鈴鹿市に建設した太陽光利用のドーム型植物工場が6棟稼働、リーフレタスやセロリなどの出荷を開始(王子HD)

(参考)株式会社グランパの概要
(1)設立日:   2005年9月17日
(2)本社所在地: 神奈川県横浜市中区 (3)払込資本金: 901百万円
(4)売上高:   13億円(2012年度)