既存レタスとの差別化・オランダからサラノバレタスの栽培契約により販売先の拡大へ。地域農業の活性化を目指し大規模・法人化を計画(奥宇陀蔬菜研究会)

奈良県宇陀郡曽爾村の生産者グループ「奥宇陀蔬菜研究会」では既存のレタスとは異なるオランダ産のレタス(サラノバレタス)の栽培に取り組み、販売先を拡大している。周辺地域では、ホウレンソウ産地で知られるが農家の高齢化や競争激化などを背景に担い手の減少が進んでおり、こうした地域の課題を克服しようと化学肥料や農薬に頼らない農法による農業のあり方を模索していた。
 
 
こうした中、大阪の農産物展示会でオランダの種苗会社ライク・ズワーン社が開発したレタス品種群「サラノバレタス」を発見し、導入を決意した。生産にはライク社との契約が必要なため、厳しい基準を満たそうと1年がかりで交渉。5年前に認可を得て本格生産を始めた。近畿の生産者は研究会を含む2社となっている。
 
 
栽培は品質と安全管理の観点から有機肥料を使い栄養分が豊富な土(土耕栽培)で行う。包装も型崩れしない真空パックを採用するなど工夫を凝らした初年度は5千株程度を出荷し、百貨店の食品売場の一画を借りて販売を始めた。「約2年間は泣かず飛ばずで厳しかったが、卸業者や飲食店などへ地道な営業活動を行い口コミで評判が拡大。次第に取り引き依頼が相次ぐようになった」という。
 
 
サラノバを採用した奈良市のフランス料理店「Bistrot Le CLAIR(ビストロ ル・クレール)」の吉崎公浩オーナーシェフは「独特の外観や甘味のある味など個性的なレタス。品質も良く食の魅力を高める」と評価する。現在、サラノバレタスは全国10社以上の事業者に納入。出荷数は年10万株と当初の20倍に増えた。今では生産量の3倍を超える需要があるという。同研究会はサラノバの増産に乗り出すとともに地域の農業活性化策を計画。近くグループを法人化し、地域の空き家や耕作放棄地を管理・若手の新規就農者を募って研修を実施する予定である。<参考:奈良新聞より>
 
 

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