大和ハウス工業/駐車場1台分の敷地で設置できる小型の植物工場、住宅建設のノウハウを活用し低コストで建設

大和ハウス工業は、ユニット式建物内で葉菜類を中心とした野菜を水耕栽培できる平屋建ての植物工場ユニット「agri-cube」を2012年4月5日から商業施設向けに発売する。

グループ会社の大和リース(本社大阪市)と共同で新たに開発したユニット式建物に、野菜の生育状況に合わせて一定の光を当てられる「照明器具昇降システム」、栽培棚の清掃が容易な「養液循環・排水システム」、エアコンなどの設備機器を組み合わせたもの。外食産業向けの野菜を育てられる小規模サイズの植物工場として提供する。

高級タイプの「agir-cube E」の外観


屋外設置ができるように外壁には防錆(ぼうせい)塗装を施すとともに、環境を一定条件に保つために、床や壁、天井に断熱材を充てんした。これにより、従来の大和リースの小規模ユニットに比べて断熱性能を約5倍に高めた。植物工場ユニットは工場であらかじめ組み立てるため、最短1日で設置できる。床面積が10m2以下なので建築確認申請の手続きも要らないという。


栽培できるのは、主にレタスやミズナ、チンゲンサイ、パセリ、ルッコラといったな葉菜類やハーブ類など23種類。野菜栽培マニュアルを付与、農業経験のない人でも簡単に栽培ができるようにした。市販の種子や水耕栽培用の肥料を利用可能で、1年間に約1万株を収穫できるという。例えば、リーフレタスの場合、種から約42日で収穫できる。

栽培室の様子


機能によって価格850万円と550万円の2つのタイプを用意した。敷地面積が9.79平方メートルで済むため、レストランの駐車場スペースなどで設置する用途を想定する。電気代や水道代など維持コストは年間で35万円程度を見込む。


今後、さらに小型化を進め、分譲マンションやコンビニエンスストアなどでも利用できるサイズの植物工場を開発、販売する方針だ。(参考:2012/3/23日本経済新聞)

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植物工場・農業ビジネス編集部

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