エジプトに2900ヘクタールの農地確保。灌漑システムにより無農薬野菜・花卉の生産を計画(神戸物産)

神戸物産は現在、北海道にて循環型農業を行っており、今年の7月には、むかわ町に食肉加工工場が稼働し、枝肉の部位分けやカット作業を始めた。一部はパックにして業務スーパーへ出荷している。こうした国内での事業展開とは別に、海外における生産拠点はエジプトを選択した
 
 
同社は、08年にエジプト・ルクソール近郊のナイル河畔に、40億円を投じて2900ヘクタールの農用地を購入している。作物だけに水を供給する灌水(かんすい)装置を地中に敷設して砂漠を農地化するモデルを構想中。13年から稼働する計画で、近隣につくる加工工場などを含めた総投資額は70億円を見込む。
 
 
エジプトを選んだのは、熱波で雑草が育ちにくく「無農薬栽培に適している」こと、そして中国の実質半分以下という現地の人件費の安さにある。エジプトでは将来的にインゲンやナスなどの野菜、花を栽培し、欧州方面に空輸することも検討している。今後も新たな展開・計画が発表され次第、本サイトでもご紹介していきたい。<参考:日経MJなど>