無農薬栽培ハーブ「香寺ハーブ・ガーデン」の研究開発施設として、姫路市夢前町の廃校を活用。地元・子供達の学習の場としても利用予定

2010年3月に閉校した山之内小学校(姫路市夢前町)の校舎に、同市香寺町のハーブ製造会社が進出することが分かった。空き校舎の有効活用のため市が誘致し、同社は商品開発の研究施設などとして使う。住民が親しんだ校舎をそのまま使うほか、地元と連携した事業も計画しており、子供たちの学習の場が地域活性化の拠点として生まれ変わる。市教委によると、廃校校舎の民間利用は初めてという。
 

<写真は同社HPより>

 
進出するのは、無農薬栽培のハーブを使った商品の製造や販売に取り組む「香寺ハーブ・ガーデン」。開発研究のための施設を探していた同社に、市が校舎の利用を提案。同社は、近くに清流が流れ、自然豊かな環境が商品開発に適しているとし、進出を決めた。
 
 
校舎は鉄筋2階建て。ハーブ成分の抽出などをする研究室を置くほか、商品の補充や包装作業などもする予定。賃料は年約400万円。隣接する体育館は住民が使う。同校は、児童数の減少などで2010年度から前之庄小学校と統合。跡地の活用を地元が要望していたが、校舎の取り壊しや、工場の進出などには慎重な声もあったという。
 
 
そのため同社は、校舎の外観は変えず、教室などもできるだけそのまま活用し、希望があれば卒業生らが校舎を見学できるようにする。今後、商品開発に使う野菜などの栽培を地元に依頼するほか、地元からの社員の採用も検討している。同社・福岡社長は「自然とも住民とも共存できる施設を目指していきたい」と話している。<参考:神戸新聞より>