ヤマハ発動機株式会社と株式会社クボタは、イチゴの自動収穫ロボットを開発する、米国のスタートアップ「Advanced Farm Technologies社」(AFT社)に追加出資した。
AFT社は、自社開発したロボットによるイチゴの収穫サービスの提供により、農業生産の効率化に貢献する米国のスタートアップです。
同社の開発したイチゴ収穫ロボット「TX robotic strawberry harvester」は、自動で走行し、搭載されている画像センサーとAIを用い収穫適期にあるイチゴを瞬時に判別し、ロボットアームで果実を摘み取ります。
これらの自動化技術により、従来の有人での収穫作業を大幅に省力化し、オペレーション効率を最大化することができます。
今回の追加出資により、ヤマハ発動機、クボタ両社が有する技術も活用し、AFT社が進める露地作物・果樹分野における農業自動化ソリューションの実装を目指した技術開発、事業拡大を加速していきます。
なお、この連携の取り組みは、ヤマハ発動機、クボタ両社がそれぞれ進めるオープンイノベーション活動を通し実現したものです。
ヤマハ発動機グループでは、CVC(※)活動を行うグループ会社 Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley を通じた2019年の出資が足掛かりとなっています。
クボタは、社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として2019年に「イノベ―ションセンター」を立ち上げ、スタートアップ企業への出資などを通じ、先進のアグリテックやビジネスモデルへの知見を深め、ソリューション事業の開発を加速しています。
※CVC(Corporate Venture Capital)
■Advanced Farm Technologies, Inc.の概要
代表者 : Marc Grossman (Chairman and CEO)
本社所在地 : 米国カリフォルニア州デービス
設立 : 2018年5月
事業内容 : イチゴの自動収穫ロボットの開発および収穫作業の請負サービス
URL : https://www.advanced.farm/
関連記事
・クボタ、大規模イチゴ栽培向け自動収穫ロボット「Advanced Farm」に出資
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現